糖タンパク質糖鎖は生体内で様々な調整機能や生物学的機能発現に関与している。しかし糖鎖の種類は多く、含量の幅も広いので、その糖鎖プロファイルの微細な変化を定量的に捉える必要がある。我々はレクチンやエキソグリコシダーゼを用いた糖タンパク質糖鎖の部分導入アフィニティーキャピラリー電気泳動法を開発した。測定操作としては、通常のキャピラリー電気泳動において先ずレクチンあるいはエキソグリコシダーゼ溶液を次いで電気泳動移動度の速い糖タンパク質糖鎖蛍光性誘導体を導入し、電気泳動を行う。レクチンやエキソグリコシダーゼの種類によって構造情報が得られる上、これら酵素を逐次導入することで糖鎖の配列解析が可能となった。
|