漢方薬中の親水性の薬理活性物質(配糖体)である、アルブチン、ルチンおよびナリンギンを予め親水性の溶媒であるメタノールに溶解し、修正沈殿重合法によりMIPの調製を行った。殊に、ルチンに対するMIPは、関連の化合物[ケルセチン、イソケルシトリン(ケルセチン3-グルコシド)、ケルシトリン(ケルセチン3-ラムノシド)、ケンフェロール、ケンフェロール 3-ルチノシドおよびケンフェロール 3-グルコシド]に比し、ルチンに対して高い分子認識能を与えた。これらのMIPにおける保持および分子認識には、水素結合などの静電力が重要な役割を果たしていると推測される。
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