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2018 年度 研究成果報告書

細胞老化誘導因子p14ARFによる新規発がん抑制機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16K08222
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 生物系薬学
研究機関北海道大学

研究代表者

中川 宏治  北海道大学, 薬学研究院, 講師 (80360949)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードp14ARF / SIRT1 / Nrf2 / PIAS1 / 細胞老化 / がん抑制遺伝子
研究成果の概要

本研究では、細胞老化促進作用を有するがん抑制遺伝子産物p14ARFの新規機能について解析を行った。その結果、p14ARFは、細胞老化の抑制因子として機能する脱アセチル化酵素SIRT1と結合し、その酵素活性を抑制すること、さらに、SIRT1依存的な脱アセチル化により制御される酸化ストレス応答性転写因子FOXO3aおよび低酸素応答性転写因子HIF-1に対して、その転写活性を負に制御することを見出した。また、p14ARFは、酸化ストレス応答性転写因子Nrf2と転写コファクターPIAS1の結合を増強し、Nrf2依存的な遺伝子発現を正に制御することを新規に発見した。

自由記述の分野

分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の結果から、がん抑制遺伝子産物であるp14ARFは、脱アセチル酵素SIRT1および酸化ストレス応答性転写因子Nrf2の活性制御因子として機能することが明らかとなった。SIRT1およびNrf2は、いずれも細胞のがん化に関与することから、今回得られた新規の知見は、p14ARFを介した発がん抑制機構を理解する上で重要であると考えられえる。本研究の成果を基として、p14ARFによる発がん抑制の分子機構の解明がさらに進めば、p14ARF経路を標的とした新規のがん治療法や抗がん剤開の開発につながることが期待できる。

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公開日: 2020-03-30  

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