神経細胞間の情報伝達を担うプレシナプス部位には、固有のアダプター分子群から成る基盤構造が存在し、電位依存性カルシウムチャネル(VGCC)が伝達の引き金となる。本研究は、VGCCとアダプター分子RIMB-1/ RIM-BPの関係に着目し、プレシナプスへの分子局在機構を解析した。無脊椎モデル動物である線虫C. elegansにおいて、VGCCの局在には二つのアダプター分子RIMB-1とUNC-10による冗長的(重複的)な制御が主要な機構であり、さらにRIMB-1の局在にVGCCおよびエンドサイトーシス関連分子が重要であることを明らかにした。
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