本研究により糖尿病や肥満、メタボリックシンドロームなどの複合的代謝疾患を予防、治癒しうる標的分子であるAMPKの新たな活性制御機構や生理学的意義が明らかとなり、新たな代謝疾患治療薬の創薬に繋がることが期待される。さらに、高齢化社会において増加が見込まれる神経変性疾患やガンなどに対する予防、治療戦略の構築にも有益であり、身体運動や食事療法の健康向上効果の一部を模倣可能な薬物の創出にも重要な情報がもたらされた。現在これらの情報を元に、AMPK活性を制御する一連の新たな化合物を見出し、構造展開を進めている。
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