ミシマサイコのESTデータベースを検索することで、これまでに単離されたβ-アミリンの28位の炭素を水酸化するシトクロムP450、R144792と、16α位の炭素を水酸化する酵素、Rnn2525に加え、23位を水酸化するR144574、16β位を水酸化するRnn9542および13位と28位間のエーテル結合を形成するCL4443を単離した。これでサイコサポニン生合成に関与する全てのシトクロムP450を同定することに成功した。これらの酵素遺伝子を酵母で発現させた結果、ミシマサイコの主要なサポニンであるサイコサポニンAのアグリコン、サイコゲニンFを生産させることに成功した。
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