本研究では、「RAR:RXR同時活性化によるアルツハイマー病治療」の早期実現をめざし、これまで用いてきたRXR作動薬(HX630)ではなく、RXR作動薬として唯一臨床導入されているベキサロテンに注目し、RAR作動薬・タミバロテン(Am80)との併用療法により、AD病態が著明に改善されるかを調べた。また、2型ミクログリア(2型MG)と機能的にも異なる1型MGのマーカー分子(9F5抗原Gpnmb)の解析を進めた。さらに、その分子がADの新たな治療標的分子となるかを調べることにより、MG亜種の機能分化制御によるAD治療法の開発をめざした。
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