本研究ではオートファジー制御分子としてCAPZA1を同定し、CAPZA1の新規機能を明示した。今後の研究展開により、これまで隠されていたCAPZA1の本性が次々と明らかにされると期待できる。H. pylori感染者の中でも、胃癌発症者は4%であり、また、除菌後でも胃癌を発症する患者が存在する。これらの患者がなぜ胃癌発症者として選択されるのか明らかではなかった。本研究成果は、H. pylori感染者の中でもCAPZA1発現レベルの高い患者ほど胃発癌リスクが高まる事を示唆しており、今後、より制度の高い胃発癌リスク検診の開発に向けた応用研究が期待される。
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