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2018 年度 研究成果報告書

アラクノイドバリアー上皮細胞を実体とする血液脳脊髄液関門の輸送機構解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16K08364
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 医療系薬学
研究機関徳島大学 (2018)
東北大学 (2016-2017)

研究代表者

立川 正憲  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 教授 (00401810)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードくも膜 / 血液くも膜関門 / 血液脳脊髄液関門 / トランスポーター
研究成果の概要

脳脊髄液(CSF)中の物質動態を制御するメカニズムを解明することは、中枢疾患の病態解明やCSF中薬物濃度が治療効果を左右する疾患治療において重要である。本研究は、密着結合を形成するアラクノイドバリアー細胞を実体とする、血液くも膜関門(Blood-Arachnoid Barrier)が、多様な輸送担体を発現し、CSF中の内因性物質や薬物の輸送制御機構としての役割を担うことを明らかにした。本研究から、血液くも膜関門が血液脳脊髄液関門の機能的実体として、血液-脳実質/脳脊髄液間の動的インターフェース機能を有することが示唆された。

自由記述の分野

脳関門科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

従来、くも膜は脳や脊髄を物理的に保護し、中枢神経系と末梢組織を隔てる単なる支持被膜であるとされていた。本研究は、この概念を塗り替え、血液くも膜関門が有する、脳脊髄液中の動的な物質環境制御機構の一端を明らかにし、脳血管内皮細胞を実体とする血液脳関門、脈絡叢を実体とする血液脳脊髄液関門に並ぶ、第3の脳関門の概念を確立した。本研究成果は、脳内物質環境の破綻により引き起こされる中枢病態の分子機構の解明や中枢作用薬の開発戦略に貢献することが期待される。

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公開日: 2020-03-30  

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