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2018 年度 研究成果報告書

細胞外マトリックスCSPG4を分子標的としたがん治療戦略の構築

研究課題

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研究課題/領域番号 16K08375
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 医療系薬学
研究機関静岡県立大学

研究代表者

伊藤 邦彦  静岡県立大学, 薬学部, 教授 (90221770)

研究分担者 井上 和幸  静岡県立大学, 薬学部, 准教授 (90514589)
辻 大樹  静岡県立大学, 薬学部, 講師 (90565615)
平井 啓太  静岡県立大学, 薬学部, 助教 (30740203)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードCSPG4 / がん分子標的治療 / 抗体医薬
研究成果の概要

細胞外マトリックスCSPG4は多くのがん種で発現している一方で、正常部位での発現は限局的であり、がん治療標的として有望である。本研究では、申請者が単離した抗CSPG4rFabより作製した完全IgGが、CSPG4発現細胞に対してADCC活性を示すことを確認した。また、免疫組織化学により、悪性黒色腫および乳がん組織でCSPG4が高発現していることを見出した。特に乳がんでは、トリプルネガティブ乳がんにも高発現していることを見出した。エピトープペプチドよる抗CSPG4抗体誘導については期待された成果は得られなかったが、本研究によりCSPG4のがん診断・治療標的としての有用性を明らかにすることができた。

自由記述の分野

医療系薬学

研究成果の学術的意義や社会的意義

申請者が単離した抗CSPG4rFabより作製した完全IgGが、CSPG4陽性細胞に対してADCC活性を示したことから、がん治療に有用な医薬品として開発可能であることが明らかとなった。また、CSPG4が、悪性黒色腫および乳がんの診断マーカーとして有用であり、治療抵抗性であるトリプルネガティブ乳がんにもCSPG4が高発現していることから治療標的としても有用であることを明らかにした。本研究の学術的意義は、CSPG4のがん診断や治療における有用性を新たに確認できた点にあり、社会的意義は、臨床における新たながん治療戦略としてのCSPG4分子標的治療を提案できた点にあると考えられる。

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公開日: 2020-03-30  

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