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2018 年度 実績報告書

ゲノム不安定化に着眼したミコフェノールモフェチル個別化薬物療法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 16K08402
研究機関岡山大学

研究代表者

須野 学  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (20621189)

研究分担者 大谷 真二  岡山大学, 大学病院, 助教 (10770779)
永坂 岳司  川崎医科大学, 医学部, 准教授 (30452569)
有吉 範高  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (00243957)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードメチル化DNA / UGT1A8 / ミコフェノール酸モフェチル / 免疫抑制薬
研究実績の概要

肺移植患者7例を対象に,末梢血サンプルから遺伝子を抽出し,UDP-glucuronosyltransferase 1A8 (UGT1A8)遺伝子におけるメチル化レベル判定を試みた。すなわち移植前日に患者末梢血より採取し抽出したDNA に対し,バイサルファイト処理を行い,これをテンプレートとし,UGT1A8遺伝子5'フランキング領域のCpG部位におけるメチル化を検出した。ミコフェノール酸(MPA)血中濃度はLC-MSMS法を用いて測定し,得られた薬物動態パラメーターをUGT1A8メチル化別に比較検討した。UGT1A8遺伝子の5'フランキング領域におけるCpG部位は,転写開始部位を+1として -228,-50,-10,+33,+56の5箇所に存在することを明らかにした。検出したUGT1A8メチル化についてQUMAを用いて解析したところ,メチル化率は94.3%であった。7例中5例は,これら-228,-50,-10,+33,+56すべてメチル化されており,残り2例は,-228が非メチル化であった。これらUGT1A8遺伝子メチル化とミコフェノール酸モフェチル投与量/体重補正MPAトラフ血中濃度(ng/mL/mg/kg)を比較したところ,メチル化5例では48.3±11.5に対し,-228非メチル化2例では31.5±6.8と有意に低かった。UGT1A8非メチル化を有している場合,遺伝子発現に寄与をし,その結果,ミコフェノール酸モフェチル投与量/体重補正MPAトラフ血中濃度の低下につながったと考えられる。今後は,リアルタイムPCR等の追加研究を行い,UGT1A8遺伝子メチル化による遺伝子発現量を追求する。

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公開日: 2019-12-27  

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