研究成果の概要 |
アントラサイクリン系抗がん剤(AC)と活性酸素(ROS)との情報の再構築した。ドキソルビシン(DOX)、エピルビシン (EPI)、ダウノルビシン(DNR)、イダルビシン(IDR)、アクラルビシン(ACL)でのDNA損傷性と細胞死で評価した。Cu(II)の存在下でACはDNAを損傷し、その強度は、DOX≒EPI > THP ≒ IDR > ACR >> DNRで、DNRでは損傷が認められなかった。一方、THP, ACR, IDRの細胞死を検討した結果、THP, ACRの細胞死にはROSが関与したが、IDRではしなかった。また、ACRの細胞死でCu(I)が関与し、Cuの重要性が明らかになった。
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