研究課題
【方法】愛知医科大学病院小児科を受診したIVIG投与前の完全型川崎病KD患者75例のPentraxin 3 (PTX3)、sCD24-ST(Presepsin)、NT-proBNPの検査値と急性期冠動脈病変と冠動脈後遺症の相関関係について検討。重症度と相関するIVIG投与回数について検討。【結果】75例は,月齢3から114カ月;中央値27カ月,男児39例,女児26例。3例に冠動脈病変が認められ、1例にKawasaki Disease Shock SyndromeTSKDが見られた。1)急性期/後遺冠動脈病変のROC曲線における3者のAUCはそれぞれ0.6868/1、0.54/0.67、0.56/0.53であった。2) PTX3の急性期病変での特異度63.04、感度72.73、カットオフ値を19.1とすると尤度比は1.97。冠動脈後遺症の特異度98.21、感度100であった。カットオフ値68.9で尤度比は56。3)独立t検定における急性期冠動脈病変のPTX3、Presepsin、NT-proBNP のp値は0.0062、0.9126、0.9176であり,冠動脈後遺症の3者のp値は0.0001以下、0.3442、0.4388であった。PTX3のみ冠動脈病変急性期障害,冠動脈後遺症と統計学的有意差があり相関関係が見られた。4) IVIg回数に関して3者のr値は0.5398、0.01893、0.05664。PTX3のみ統計学的相関関係あり。5) KD症例の発症時PTX3値は24.6± 5.7 であり,有熱非KD対照11.76± 2.2に比較しても有意に増加していた.sJIA発症時の 3.84±1.73に比して有意に高値であった。6)TSKD症例のPTX3値は101と極めて高値であった。【考察】PTX3のみ冠動脈病変との相関関係が見られ診断マーカーとして最も有用であった。
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