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2019 年度 研究成果報告書

パターン認識受容体ペントラキシン3を分子標的とする川崎病新規治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 16K08422
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 医療系薬学
研究機関愛知学院大学

研究代表者

鬼頭 敏幸  愛知学院大学, 薬学部, 教授 (50243027)

研究分担者 北川 好郎  愛知医科大学, 医学部, 講師 (00440719)
三鴨 廣繁  愛知医科大学, 医学部, 教授 (00262775)
馬場 礼三  中部大学, 生命健康科学部, 教授 (90287029)
武藤 太一朗  愛知医科大学, 医学部, 講師 (80613695)
太期 健二  日本医科大学, 先端医学研究所, 助教 (20466866)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード川崎病 / ガンマグロブリン抵抗性 / Toxic shock 川崎病 / pentraxin 3 / 冠動脈病変 / バイオマーカー / パターン認識受容体 / ショットガンプロテオミクス
研究成果の概要

川崎病患者の重症度、ガンマグロブリン療法(IVIG)への反応性、冠動脈後遺症の予測因子確立のため候補物質について比較検討した。PTX3のみ急性期冠動脈病変、IVIG療法不応性、冠動脈後遺症と統計学的有意差があり相関関係が見られた。冠動脈後遺症のPTX3の特異度98.21、感度100の時のカットオフ値は68.85 ng/mlであり、その尤度比は56であった。既存のsLOX-1,MMP-9,Presepsin,NT-proBNPと冠動脈病変との相関関係が見られなかった。ず自然免疫系の過剰な活性化によってもたらされるPTX3の値のみが冠動脈病変と相関関係が見られ診断マーカーとして最も有用であった。

自由記述の分野

自然免疫

研究成果の学術的意義や社会的意義

川崎病初期のペントラキシン 3 (PTX3) が25.6 ng/ml以上では、IVIG不応例となり、86.05 ng/ml以上では冠動脈瘤形成が必発であり、これ未満の症例では冠動脈瘤の発生がないことを明らかにした。PTX3が急性期冠動脈病変の程度も予測し、川崎病の重症度の層別化に有効であることが確認された。病初期のPTX3の高値は、10日以前の急性期病変の程度にも関連していた。これらの結果を元に、川崎病の発症病態として自然免疫系 PAMPsによる自然免疫の異常な活性化が大きな役割として 関与していると考えられた。川崎病でのNETs成分とPTX3の結合体の特定が、病因解明につながる可能性がある。

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公開日: 2021-02-19  

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