• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

クラスター型プロトカドヘリンの神経終末における新たな機能の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16K08437
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 解剖学一般(含組織学・発生学)
研究機関新潟大学

研究代表者

目黒 玲子  新潟大学, 医歯学系, 教授 (30251804)

研究協力者 竹林 浩秀  
澁木 克栄  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード髄鞘化 / ミクログリア
研究成果の概要

細胞接着因子群に属するクラスター型プロトカドヘリンは、各々の神経細胞において、そのサブタイプがランダムな組み合わせで発現しているが、機能については未だ不明な部分が多い。今回、先天性髄鞘機能不全マウスを用いた実験で、神経線維に発現するクラスター型プロトカドヘリンのαサブグループが、神経線維の髄鞘化と関わることが示唆された。さらに、神経線維の髄鞘化においては、新たな事実として、ミクログリアが関与することがわかった。すなわち、髄鞘を形成するのはオリゴデンドロサイトだが、ミクログリアは髄鞘の機能不全を早期に感知し、自らは増殖しつつオリゴデンドロサイトに何らかのはたらきかけを行っている所見が見出された。

自由記述の分野

神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

生後の重要な神経回路の成熟過程である神経の髄鞘化、これに不具合があると、精神遅滞などが生じるが、そのメカニズムについては不明な点が多かった。今回、これまで単なる異物の貪食担当とみなされていたミクログリアが、この髄鞘化過程の監視役をしている可能性が示唆された。今後、髄鞘化のみならず精神機能の監視役としてのミクログリアの新たな役割が解明されることが期待され、ミクログリアの機能異常による病態も解明されうる。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi