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2019 年度 研究成果報告書

アディポカインとケモカインの特性を併せ持つケマリンの代謝と炎症調節機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16K08524
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
研究機関神戸大学

研究代表者

高橋 路子  神戸大学, 医学部附属病院, 特命講師 (70570274)

研究分担者 高橋 裕  神戸大学, 医学研究科, 准教授 (70301281)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードケマリン / アディポカイン / ケモカイン / 代謝 / 炎症
研究成果の概要

ケマリン(Chemerin)はオーファンG蛋白共役型受容体(GPCR)のChemR23のリガンドで、脂肪組織、肝臓、膵β細胞などから分泌され、内分泌代謝機能を調節し肥満、糖尿病などの病態と深く関わっていることを明らかにしてきた。
ケマリンは動脈硬化性疾患、慢性関節リウマチ、炎症性腸疾患、SLE、気管支喘息、非アルコール性脂肪性肝炎などの炎症性疾患において病態との関連が示唆されている。ケマリン受容体のChemR23はEPA・DHAの代謝産物であるレゾルビンE1の受容体でもあり、ケマリン-ChemR23系は各種炎症収束性脂質メディエーターを介して作用する炎症調節分子であることが新たに明らかになった。

自由記述の分野

病態栄養学、内分泌代謝学

研究成果の学術的意義や社会的意義

わが国における肥満者の割合(20歳以上)は、男性32%、女性22%、糖尿病の可能性を否定できない者の割合も男性28.5%、女性21.4%と高く健康寿命延伸のために適切な介入が必要とされている。
肥満、糖尿病は両者とも脂肪をはじめとする各種組織の慢性炎症があり合併症の原因にもなっている。さらに動脈硬化性疾患、慢性関節リウマチ、炎症性腸疾患、SLE、気管支喘息、非アルコール性脂肪性肝炎等の炎症性疾患も含め、病態における炎症の調節が疾患コントロールに重要であるが、ケマリンは各種炎症収束性脂質メディエーターを介して作用する炎症調節分子であることが明らかになり、さらなる機序・制御法の解明が期待されている。

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公開日: 2021-02-19  

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