オレキシンは様々な生理活性を有する。我々の以前の研究にて転写因子PLAGL1のオレキシンニューロンでの発現が示唆された。本研究では、PLAGL1のオレキシン転写制御への関与を検討した。 大部分のオレキシンニューロンにて核内のPLAGL1を確認した。断眠によりオレキシンニューロン核内でのPLAGL1の偏在を見出した。ChiP-PCRによりPLAGL1がマウス視床下部オレキシン遺伝子上流制御領域に結合することが明らかとなった。さらに、胎児の視床下部へのPLAGL1強制発現は視床下部オレキシン転写を促進した。 これらの結果はPLAGL1がオレキシン転写を調節している可能性があることを示唆していた。
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