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2019 年度 研究成果報告書

嗅球オキシトシン細胞における摂食行動への生理的役割の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16K08537
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
研究機関獨協医科大学 (2017-2019)
産業医科大学 (2016)

研究代表者

橋本 弘史  獨協医科大学, 医学部, 准教授 (10454935)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード遺伝子改変ラット / オキシトシン / 嗅球 / 視床下部 / シスプラチン / 代謝ケージ / Fos / xenin
研究成果の概要

子宮収縮および射乳反射を引き起こすホルモンとして知られるオキシトシン(OT)は、近年、社会行動や摂食行動を調節する因子としても注目される。シスプラチン誘発性摂食抑制、摂食抑制ペプチドXenin中枢投与による摂食抑制、ストレス誘発性摂食抑制において、OT産生部位である視床下部視索上核および室傍核では有意な変化がみられたにも関わらず、嗅球におけるOT細胞への効果は、いずれの摂食抑制においても変化は見られなかった。また、嗅球の僧帽細胞の電気活動におけるOTの作用の検討を行ったが、有意な変化は見られなかった。嗅球におけるOTの摂食への直接的役割は不明であったが、間接的な役割を担っているかもしれない。

自由記述の分野

神経内分泌

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、オキシトシンは分娩や育児だけでなく、社会行動や、摂食、愛着の鍵因子として注目されている。実際に、オキシトシンの経鼻投与により肥満および自閉症スペクトラム患者への症状緩和に有効であることが報告されている。そこで、本研究では、オキシトシンの摂食調節、特に嗅球における役割を解明するために研究を行った。脳内のオキシトシン産生部位である視床下部視索上核や室傍核においては、摂食抑制によりオキシトシン産生細胞が活性化されたが、嗅球においては、明らかな変化は見られなかった。したがって、オキシトシンの摂食調節における嗅球の直接的な関わりは大きくないのかもしれない。

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公開日: 2021-02-19  

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