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2018 年度 実績報告書

AM-RAMP2系による、脂肪細胞の細胞骨格とエネルギー代謝制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K08545
研究機関信州大学

研究代表者

神吉 昭子  信州大学, 学術研究院医学系, 助教 (10397309)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードアドレノメデュリン / 脂肪細胞
研究実績の概要

アドレノメデュリン(AM)は、血管拡張作用など多彩な生理作用を有する内因性ペプチドであり、AMとAMの受容体活性調節タンパクRAMP2は脂肪細胞においても高発現が認められる。本研究では、脂肪細胞におけるAM-RAMP2系の病態生理学的意義を明らかにするため、脂肪細胞特異的RAMP2ノックアウトマウス(A-RAMP2-/-)を作製し、脂肪細胞におけるAM-RAMP2系の脂質代謝およびエネルギー代謝調節機構や、褐色脂肪細胞とベージュ脂肪細胞の分化制御における細胞骨格構造の役割を新たに解明し、メタボリックシンドロームの治療法開発へ展開することを目的とした。
平成30年度は、褐色脂肪組織のエネルギー代謝と分化制御におけるAM-RAMP2系の役割を検討した。A-RAMP2-/-の褐色脂肪組織より前駆脂肪細胞を採取し、褐色脂肪細胞への分化誘導実験を行い、AM-RAMP2系の褐色脂肪細胞への分化制御メカニズムにおける役割について解析した。A-RAMP2-/-は、野生型マウスと比較して、ミトコンドリア染色陽性の細胞が減少していた。また、リアルタイムPCR解析により、UCP1、Cideaの発現が減少していたことから、AM-RAMP2系がミトコンドリアの機能制御に関与することが示唆された。以上の結果より、脂肪細胞のAM-RAMP2系が脂肪細胞のエネルギー代謝に関与することが示唆され、さらに詳細なメカニズムを解明することにより、メタボリックシンドロームの治療の有用な標的となるか明らかになると考える。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Development of a Novel Model of Central Retinal Vascular Occlusion and the Therapeutic Potential of the Adrenomedullin-Receptor Activity-Modifying Protein 2 System.2019

    • 著者名/発表者名
      Hirabayashi K, Tanaka M, Imai A, Toriyama Y, Iesato Y, Sakurai T, Kamiyoshi A, Ichikawa-Shindo Y, Kawate H, Tanaka M, Dai K, Cui N, Wei Y, Nakamura K, Iida S, Matsui S, Yamauchi A, Murata T, Shindo T.
    • 雑誌名

      Am J Pathol

      巻: 189(2) ページ: 449-466

    • DOI

      10.1016/j.ajpath.2018.10.021.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Regulation of cardiovascular development and homeostasis by the adrenomedullin-RAMP system.2019

    • 著者名/発表者名
      Shindo T, Tanaka M, Kamiyoshi A, Ichikawa-Shindo Y, Kawate H, Yamauchi A, Sakurai T.
    • 雑誌名

      Peptides

      巻: 111 ページ: 55-61

    • DOI

      10.1016/j.peptides.2018.04.004.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] RAMP3 deficiency enhances postmenopausal obesity and metabolic disorders.2018

    • 著者名/発表者名
      Liu T, Kamiyoshi A, Tanaka M, Iida S, Sakurai T, Ichikawa-Shindo Y, Kawate H, Hirabayashi K, Dai K, Cui N, Tanaka M, Wei Y, Nakamura K, Matsui S, Yamauchi A, Shindo T.
    • 雑誌名

      Peptides

      巻: 110 ページ: 10-18

    • DOI

      10.1016/j.peptides.2018.10.006.

    • 査読あり
  • [学会発表] RAMP3 Deficiency Enhances Postmenopausal Obesity and Metabolic Disorders2019

    • 著者名/発表者名
      神吉昭子、桜井敬之、新藤優佳、河手久香、田中愛、平林一貴、戴昆、崔南奇、Yangxuan Wei、田中正明、松井周平、中村啓成、飯田紫帆、山内啓弘、新藤隆行
    • 学会等名
      第83回日本循環器学会
  • [学会発表] アドレノメデュリン-RAMP2系による脂肪細胞の細胞骨格とエネルギー代謝制御機構2018

    • 著者名/発表者名
      神吉昭子、桜井敬之、河手久香、新藤優佳、田中愛、平林一貴、戴昆、崔南奇、田中正明、Wei Yangxuan、劉騰、冨山遥、中村啓成、飯田紫帆、松井周平、山内啓弘、新藤隆行
    • 学会等名
      第39回日本肥満学会

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公開日: 2019-12-27  

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