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2018 年度 研究成果報告書

EP4受容体刺激の左室等容性弛緩能および充満期拡張能に対する作用および機序の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 16K08559
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 薬理学一般
研究機関東邦大学

研究代表者

杉山 篤  東邦大学, 医学部, 教授 (60242632)

研究分担者 中村 裕二  東邦大学, 医学部, 助教 (10614894)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード拡張不全型心不全 / 収縮不全型心不全 / ONO-AE1-329 / caldaret / EP4受容体 / 細胞内Ca2+
研究成果の概要

ONO-AE1-329によるEP4受容体刺激は、正常犬において、陽性変力作用および陽性変弛緩作用を示し、左室拡張末期容積を増加および左室収縮末期容積を減少した。陽性変力作用は慢性心不全モデルでも確認されたが、陽性変弛緩作用に関しては一定の傾向を示さなかった。次に、caldaretによる細胞内Ca2+動態の修飾作用を正常犬において検討した。陽性変力作用および陽性変弛緩作用にくわえて種々の電気薬理学的作用を示すことが明らかになった。細胞内Ca2+動態の変化が心筋イオンチャネルに与える作用に関してはさらなる機序の解明が必要である。

自由記述の分野

循環薬理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

拡張不全型心不全は全心不全患者の半数以上を占め、予後不良である。拡張不全型心不全に対して、収縮不全型心不全の治療において予後改善が認められた薬物(レニン・アンジオテンシン系抑制薬およびβ遮断薬など)の有用性が評価されたが、同様の効果は認められず左室拡張機能を修復できる薬物の開発が強く求められていた。本研究では正常犬および拡張不全型心不全モデル犬を用いて新規作用点(EP4受容体刺激および細胞内Ca2+動態修飾)を有する化合物の心血管作用を評価した。得られた知見は、拡張不全型心不全に対しする薬物治療の突破口になることが期待できる。

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公開日: 2020-03-30  

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