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2018 年度 研究成果報告書

ミトコンドリアCa2+輸送システムの血管機能制御と病態形成における役割の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16K08565
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 薬理学一般
研究機関徳島文理大学 (2017-2018)
福岡大学 (2016)

研究代表者

喜多 紗斗美  徳島文理大学, 薬学部, 教授 (10461500)

研究分担者 奥田 裕子  京都大学, 医学研究科, 特定助教 (30709663)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードミトコンドリア / Ca輸送体
研究成果の概要

ATP産生部位であるミトコンドリアは、細胞質Ca2+の貯蔵場所としても働く。これまでに、ミトコンドリアNa+/Ca2+交換体(NCLX)遺伝子欠損マウスを開発し、低濃度アゴニストによる血管収縮反応が特徴的に抑制されることを見出した。本研究では、遺伝子改変マウスおよびCa2+センサーの作製により、血管機能調節におけるミトコンドリアCa2+輸送体の分子制御機構の解明を試みた。MCU欠損マウスの血管収縮反応は野生型マウスと同程度であり、Ca2+汲み出しが重要であることが示された。さらに、これら遺伝子改変マウスを用いた各種血管病モデルの作製により、その病態機序にNCLXが関わる可能性が示された。

自由記述の分野

薬理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ミトコンドリアはATPを産生する重要なオルガネラであるとともに、アポトーシスの誘導、活性酸素種(ROS)の生成など、細胞の生死に関わる多彩な機能を担っている。ミトコンドリアの形態や機能の変化と細胞機能や病態への関与など多くの研究がなされているが、ミトコンドリアCa2+動態とその機能的役割についてはこれまで明らかになっていない。本研究により、ミトコンドリアから細胞質へのCa2+放出が平滑筋収縮に機能的に働くことが示された。また、NCLXを介したCa2+放出が血管病に関与することが分かり、血管病の治療標的として期待される。

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公開日: 2020-03-30  

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