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2018 年度 研究成果報告書

ヘム-Bach2経路による遺伝子発現制御とその意義の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16K08573
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 医化学一般
研究機関東北大学

研究代表者

松井 美紀  東北大学, 医学系研究科, JSPS特別研究員(RPD) (00455784)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードヘム / 遺伝子発現
研究成果の概要

転写因子Bach2の天然変性領域と直接相互作用するリン酸化酵素を同定した。質量分析法により、同定したリン酸化酵素によるBach2のリン酸化サイトが、ヘム非存在化・存在化と比較して、時間変化に伴い変化することが明らかとなった。また、マウス初代培養系を用いた検討により、Bach2の直接標的遺伝子Blimp-1の遺伝子発現が、リン酸化阻害剤存在化で低下することが示された。このことから、ヘムがBach2の天然変性領域に結合すると、その構造状態を変化させ、リン酸化酵素に対する親和性が上昇し、最終的にBach2のリン酸化サイトが変化することで、Bach2の機能が調整される可能性が考えられた。

自由記述の分野

生化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の特色は、研究対象であるBach2 が液性免疫における形質細胞分化、自然免疫におけるマクロファージの分化に重要な転写因子であり、かつBach2 が複数のヘムに制御される天然変性タンパク質であるという点にある。ヘムタンパク質の多くは安定な立体構造をとり、ヘムとタンパク質が1:1 で結合して機能しているものがほとんどである。これまでに、ヘムにより制御される天然変性タンパク質の報告はない。本研究によって、生体内でヘム濃度変化が液性免疫および自然免疫の重要なシグナル因子となる可能性が示された。

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公開日: 2020-03-30   更新日: 2021-02-19  

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