• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

Notchシグナルの調節因子almondex/TM2D3の機能

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16K08577
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 医化学一般
研究機関国際医療福祉大学 (2017-2019)
千葉大学 (2016)

研究代表者

北川 元生  国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (40262026)

研究分担者 増田 渉  埼玉医科大学, 医学部, 助教 (00623464)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードNotchシグナル / TM2D3 / almondex
研究成果の概要

マウスTm2d3およびその相同体であるショウジョウバエalmondex(amx)の機能について、それぞれの欠失変異体を用いて検討した。
マウスTm2d3欠失培養細胞では野生型細胞にくらべ細胞表面におけるNotch1およびNotch2の発現が低下していた。ショウジョウバエ初期胚腹部予定内胚葉細胞では、NotchとそのリガンドDeltaは相互作用にひき続いて生じるエンドサイトーシスによって細胞内小胞に共局在するが、amxの欠失突然変異体ではこうした小胞はほとんど観察されなかった。
これらの結果から、Tm2d3/amxはNotchが細胞表面に発現してリガンドとの相互作用するために必要であると結論づけた。

自由記述の分野

細胞シグナル伝達機構の生化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、これまで不明であったTM2D3とalmondexの生化学的、細胞生物学的な機能を初めて明らかにしたものである。Notchシグナルの異常は各種悪性腫瘍、遺伝性疾患の原因であることが知られているが、本研究の成果によって今後こうした問題の理解が深まり、さらに解決の手がかりが得られることを期待する。またヒトにおいて、TM2D3のある遺伝子多型が晩期発症型アルツハイマー病の発症危険率を約7.5倍上昇させ、さらに発症年齢を約10年早めることが知られているが、本研究の成果が今後この機構を解明するために役立つことも期待する。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi