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2018 年度 研究成果報告書

抗腫瘍血管新生能を持つPECAMアンタゴニストの探索と解析

研究課題

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研究課題/領域番号 16K08601
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 医化学一般
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

北爪 しのぶ  国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, 客員研究員 (80301753)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード腫瘍血管新生 / シアル酸 / PECAM / インテグリン / VEGFR2 / アポトーシス
研究成果の概要

α2,6-シアル酸を欠損したマウスにルイス肺癌細胞細胞を皮下移植し、その後の腫瘍増殖について調べた。その結果、KOマウスでは腫瘍増殖が野生型マウスと比べて明らかに減退していること、さらにKOマウスでは腫瘍内部の血管内皮細胞の多くがアポトーシスマーカーを発現しており、死にやすくなっていることも分かった。α2,6-シアル酸が欠損するとα2,6-シアル酸依存的なPECAM同志のホフィリックな相互作用が失われる結果、細胞表面にとどまれず、結果的にPECAM-VEGFFR2-インテグリン複合体が異常なシグナルを伝えることで、血管内皮細胞が死にやすくなることが明らかになった(Oncogene 2018)。

自由記述の分野

生化学、糖鎖生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

血管内皮細胞におけるα2,6-シアル酸は、新規の抗血管新生阻害剤標的となり得ることが本研究から明らかになりました。α2,6-シアル酸欠損マウスは免疫系の軽微な異常が見られるため、阻害剤は免疫系の副作用をもたらす可能性があります。現在、α2,6-シアル酸を模倣した低分子化合物のスクリーニング中であり、将来的にPECAMの相互的結合を阻害するような選択的化合物を得られれば、新たな抗血管新生阻害剤の候補になると期待できます。

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公開日: 2020-03-30  

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