血漿トランスグルタミナーゼ(TGase)である凝固第XIII因子Aサブユニット(FXIII-A)は巨核球などの細胞内にも存在し、核内タンパク質を修飾し得ることが見出されている。本研究では、FXIII-Aの核内基質を同定した。FXIII-A欠損および組織型TGase欠損マウスを用いた解析から、FXIII-Aが巨核球での核内タンパク質修飾に寄与し、巨核球の分化に抑制的な機能を示すこと、FXIII-Aの核内基質が巨核球分化にしたがって増加するものの、FXIII-Aの存在によりその増加は抑制されることが示された。
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