研究成果の概要 |
胃癌細胞株にCDXによる腸分化誘導を起こすことによって、胃癌細胞が増殖停止を発見した。CDX関連遺伝子プローブマーカーを選定し、多数の胃癌症例の遺伝子発現データを解析したところ、マーカー陽性胃癌の遺伝子発現は陰性胃癌に比べて明らかに非癌粘膜に近く、CDX発現による腸分化誘導が、胃癌においてがん抑制的に機能することを証明した(Cancer Sci 2018, 109: 3853)。また、この実験過程で、消化管腫瘍の微少な生検検体(約10μg)から、極めて正確に網羅的な遺伝子発現解析を施行する手法の開発に成功した(J Gastroenterol 2018, 54: 131)。
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