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2018 年度 研究成果報告書

リンパ管内皮間葉移行を司る分子機構の解明と関連疾患治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 16K08614
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 病態医化学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

渡部 徹郎  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (00334235)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードリンパ管内皮細胞 / 内皮間葉移行 / TGF-β / TNF-α / 浮腫 / 老化
研究成果の概要

体液恒常性の維持に重要なリンパ管の内皮細胞(LEC)が老化と共に線維芽細胞へと分化転換する(内皮間葉移行:EndMT)ことが老年性リンパ浮腫の原因となることが近年報告されたが、その機序については未解明な部分が多く残されていた。そこで本研究ではTGF-βがLECのEndMTを誘導することを明らかにし,詳細な分子機序を明らかにするとともに、ヒト皮膚組織を用いて老化に伴いLECのEndMTが進行することを見出した。本研究成果はLECの形質維持の分子基盤を解明することで学術的に大きな波及効果を持つのみならず、老年性浮腫などの新規治療法の開発に役立つことが期待され、社会的意義は大きい。

自由記述の分野

病態生化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

この研究から期待される成果は学術的(基礎生物学)そして社会的(臨床応用)など多岐に渡って大きな意義を有する。まず基礎生物学に関してだが、本研究成果により、リンパ管内皮細胞のEndMTがTGF-βにより協調的に誘導されることを明らかにした点で意義は大きい。また、この研究成果の臨床医学における意義としては、TGF-β阻害剤などを用いたEndMTを標的とした老年性リンパ浮腫の治療法開発が期待されるという点が挙げられる。さらに、本研究成果によって得られる知見はEndMTのみならず、リンパ管疾患における治療の新たな標的につながる可能性が高く、社会的意義は大きい。

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公開日: 2020-03-30   更新日: 2021-02-19  

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