2018 年度研究成果報告書

糖鎖シグナルを介した発癌防御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号	16K08636
研究種目	基盤研究(C)
配分区分	基金
応募区分	一般
研究分野	病態医化学
研究機関	国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
研究代表者	山越貴水国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 老化機構研究部, 室長 (50423398)
研究協力者	亀山昭彦
研究期間 (年度)	2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード	がん / 糖鎖
研究成果の概要	O-グリカンのコア2糖鎖合成に関わるbeta1,6-N-アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ3(GCNT3)糖転移酵素のがん化における機能とその発現制御について調べた。GCNT3の発現は、ポリコーム複合体1(PRC1)の構成因子の一つであるBmi1により発現抑制されており、コア2糖鎖を介して異常細胞の増殖能や浸潤能を抑制する機能をもつことが示唆された。
自由記述の分野	分子細胞生物学
研究成果の学術的意義や社会的意義	本研究の遂行により、がんとコア2糖鎖の関係の詳細を分子メカニズムから解明した。本研究の成果は、がんと糖鎖の関係について新たな知見を提供し、がん化のメカニズムについての理解を促進すると考えられる。また、本成果は、がんの予防や治療に応用できる可能性があり、人類の福祉に大きく貢献できることが期待される。