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2018 年度 研究成果報告書

肺癌におけるRASA1遺伝子変異の機能解析

研究課題

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研究課題/領域番号 16K08674
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 人体病理学
研究機関順天堂大学

研究代表者

林 大久生  順天堂大学, 医学部, 准教授 (70569128)

研究分担者 齋藤 剛  順天堂大学, 医学部, 准教授 (80439736)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード肺癌
研究成果の概要

不死化ヒト肺上皮細胞(HBEC)を用いたin vitroでの実験を行い、RASA1遺伝子変異がHBECにおいてRASシグナル伝達系及びその下流のMEK-ERK、PI3K-AKTシグナル伝達の活性化、細胞増殖亢進を引き起こす事、さらにはRASA1/NF1遺伝子変異陽性細胞はMEK阻害薬であるGSK1120212により、増殖が抑制されることを明らかにした。
日本人613例の非喫煙者及び軽喫煙者の肺腺癌で同定されたドライバー遺伝子異常と臨床病理学的検討を行ったところ、肺腺癌はドライバー遺伝子異常ごとに各々特徴的な臨床病理像を呈していた。

自由記述の分野

分子病理学、人体病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

RASA1/NF1遺伝子変異陽性細胞はMEK阻害薬であるGSK1120212により、増殖が抑制されることが明らかとなり、GSK1120201がRASA1/NF1遺伝子変異陽性症例に対して新規治療薬となる可能性を示した。一方、TCGAのデータセットでは、RASA1の遺伝子変異は2.2%と報告されており、本件研究のコホートにおいても10~30症例程度RASA1遺伝子変異を有する症例を同定できると仮定していたが、非喫煙者・軽喫煙者ではRASA1遺伝子変異陽性の患者は同定されなかった。KRAS遺伝子変異と同様に人種間で変異率に差異がある可能性が示唆された。

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公開日: 2020-03-30  

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