研究課題/領域番号 |
16K08680
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 東京都立駒込病院(臨床研究室) |
研究代表者 |
元井 亨 東京都立駒込病院(臨床研究室), 病理科, 医長 (50291315)
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研究分担者 |
加藤 生真 東京都立駒込病院(臨床研究室), 病理科, 非常勤医師 (80644939)
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研究協力者 |
小川 真澄
柿崎 典江
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 骨軟部腫瘍 / 病理診断 / オートファジー / 骨巨細胞腫 / デスモイド型線維腫症 |
研究成果の概要 |
オートファジーは細胞内成分の自己分解によるエネルギー再利用システムであり、生理的のみならず腫瘍の増殖や生存にも関与する。骨軟部領域発生の腫瘍はその希少性から病理診断が難しく、病態解明も十分ではない。本研究ではオートファジーの病理学的解析により2つの代表的な骨軟部腫瘍でオートファジーマーカーの一種であるp62の過剰発現と局在の異常を見出した。この異常は新たな診断マーカーとなり、また本研究で見出されたオートファジーの異常は新たな治療法開発の標的候補となりうる。
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自由記述の分野 |
人体病理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肉腫を多くは骨軟部腫瘍として発生するが、臓器発生の癌腫とは対照的に希少である。それ故に専門家が少なく育成も困難で、診断や治療法の開発も遅れがちである。本研究は近年注目されている特異な生命現象であるオートファジーの解析を通して、この問題の克服の一助とした。得られたオートファジーの異常に関する病理学的知見は新たな骨軟部腫瘍の診断マーカーとして有用性があり、また異常なオートファジーを標的とした将来の治療法開発にも役立つため意義深いと考える。
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