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2019 年度 研究成果報告書

リンパ球浸潤肝癌における、腫瘍免疫とオートファジー、鉄代謝との関連

研究課題

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研究課題/領域番号 16K08700
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 人体病理学
研究機関大阪医科大学

研究代表者

竹下 篤  大阪医科大学, 医学部, 講師 (30298765)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード癌微小環境 / 炎症細胞 / 画像解析
研究成果の概要

原発性肝癌切除例を、古典的肝細胞癌とリンパ球浸潤を伴う肝細胞癌に分け検討した。古典的肝細胞癌では有意差をもって被膜形成が多くみられた。細胞質内封入体や淡明細胞、脂肪化は有意差はなかった。当初は背景肝に差があると思われたが、症例の蓄積により、有意差はなくなった。しかし近年、非B非Cで、組織学的にも正常の背景肝を有する肝細胞癌症例は、組織学的に古典的ではない傾向がみられ、今後も検討が望まれる。免疫細胞を多角的に検討するため、正常組織における(疑似)多重蛍光免疫染色組織の作成と、その解析法を確立した。今後は、当初の目的であった、肝細胞癌におけるこれらの検討を、引き続き行う予定である。

自由記述の分野

肝臓病理

研究成果の学術的意義や社会的意義

免疫チェックポイント阻害剤の登場により、癌免疫治療が注目されている。これに伴い癌の微小環境(癌と癌周囲の非癌組織)での炎症細胞と癌細胞との関係が重要になってきている。通常、腫瘍は免疫チェックポイントシステムを介し、リンパ球に攻撃されにくくなっている。しかし一部の癌では、腫瘍内に高度のリンパ球浸潤がみられる。今回の検討は、リンパ球浸潤の高度な肝細胞癌に着目し、その特徴を調べることで、炎症細胞浸潤を来しやすい癌の特徴を知る事にあった。今回の研究期間内に、正常組織における(疑似)多重蛍光免疫染色組織の作成と、その解析法を確立した。今後は、肝細胞癌におけるこれらの検討を、引き続き行う予定である。

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公開日: 2021-02-19  

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