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2018 年度 研究成果報告書

去勢抵抗性前立腺癌に対するARBの治療効果およびその分子メカニズム解析

研究課題

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研究課題/領域番号 16K08717
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 実験病理学
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

高橋 智  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (60254281)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード去勢抵抗性前立腺癌 / アンギオテンシン受容体阻害剤
研究成果の概要

我々は降圧剤であるアンギオテンシンII受容体阻害剤 (ARB)がラット前立腺癌に対して増殖・進展抑制効果を示すことを見出すとともに臨床介入試験によりヒト前立腺癌症例における術後PSA再発を有意に遅延することを明らかにした。そこで我々は去勢抵抗性癌などの進行性前立腺癌に対するARBの効果について検討した。前立腺浸潤癌発生に対してARBの1つであるカンデサルタンを投与した結果、側葉浸潤癌の発生個数および腺房当たりの発生率はいずれも有意に減少した。また、カンデサルタンの転移に対する効果を検討したところ、骨転移の発生頻度に有意差はなかったものの骨転移巣の大きさに減少傾向が観察された。

自由記述の分野

実験病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

カンデサルタン投与により前立腺癌骨転移の発生頻度に対して効果はみられなかったものの骨転移病巣における癌細胞増殖に対しては抑制傾向が観察された。ヒト前立腺癌において、骨転移巣における癌細胞増殖の制御は骨痛による日常生活動作(Activity of Daily Living, ADL)低下を防ぐ観点から有益な実験結果であり、今後はカンデサルタンが骨内における癌細胞増殖を制御しているメカニズムを解明することが急務な課題であると考える。

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公開日: 2020-03-30  

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