免疫チェックポイント阻害剤が多くのがん種に対して有効性を示すが、70-80%が抵抗性を示す。そこで、現在、化学療法と免疫療法の併用などの複合的免疫療法の開発が期待されている。 本研究では、化学免疫療法の抵抗因子である骨髄由来抑制細胞(MDSC)に着目して、腫瘍内に浸潤する特徴的なサブタイプを同定、またMDSCの腫瘍への浸潤機構を明らかとした。さらに、MDSCを抑制することにより化学免疫療法の効果が増強できることを示した。これらの研究成果は、今後有効な化学免疫療法の開発に結びつけるうえでの重要な基礎データとなる。
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