研究課題
基盤研究(C)
赤血球に寄生したマラリア原虫はヘモグロビンを栄養源としている。マラリア原虫によるヘモグロビンの取り込み・輸送は、寄生胞膜を介して行われるが、その分子機構については明らかにされていない、本研究では、熱帯熱マラリア原虫の寄生胞膜に局在する膜タンパク質(ETRAMPファミリー)に着目し、ヘモグロビン輸送に関わる膜構造における局在を解析しら。その結果,、ETRAMP10.3は寄生胞膜、サイトストームおよびヘモグロビン輸送小胞に局在し、生殖母体期のヘモグロビン輸送の指標となることが明らかになった。
寄生虫学
本研究の成果は、マラリア原虫の赤血球寄生を支えるヘモグロビン輸送・代謝における寄生胞膜分子の重要性を示唆している。