• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

腸管出血性大腸菌重症化阻止薬の作用機構の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16K08770
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 細菌学(含真菌学)
研究機関千葉大学

研究代表者

八尋 錦之助  千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (80345024)

研究協力者 小倉 康平  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードドラッグリポジショニング / 小胞体ストレス / 細胞死 / ステロイド / PKC活性化剤
研究成果の概要

LEE-negative STECは、志賀毒素2型(Stx2)だけで無く、Subtilase cytotoxin (SubAB)を保有している。SubABは、ER内に存在する蛋白質BiPを切断し、ERにストレスによりアポトーシスを誘導する。今回、Stx2,SubABの細胞毒性を阻害する薬剤の検索を行い、その毒素阻害機構の解析した。臨床またはトライアル中の薬剤の中で、SubABの細胞障害性を阻害する薬剤として、PKC活性化剤がSubABやStx2による細胞死を抑制した。また、ステロイド剤が、ステロイド受容体を介して抗細胞死抵抗蛋白質Bcl-xLの発現増強を促し、SubABによる細胞死を阻害した。

自由記述の分野

細菌学

研究成果の学術的意義や社会的意義

病原細菌を対象にした感染症治療は、抗生剤を用いたものが多く、耐性菌の出現は今日でも大きな治療上の問題となっている。EHECは抗生剤による溶菌は強毒な毒素の放出が伴うなどの問題も多い。我々はドラッグリポジショニングにより、Stx2,SubABの細胞毒性を阻害する薬剤の検索を行い、その毒素阻害機構の解析を行った。本手法は、既に他の病態で利用されている薬剤に、抗毒素活性がある可能性を示唆する物である。本研究によって、毒素の細胞内侵入・輸送・致死機構を特異的に阻害する薬剤の基本構造、作用が理解されれば、有効な薬剤の構造を基本として、より効果の高い、副作用の低い薬剤の開発・臨床応用の立案に役立つ。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi