研究課題/領域番号 |
16K08774
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
尾関 百合子 新潟大学, 医歯学系, 助教 (00169301)
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研究分担者 |
富山 智香子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (80359702)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 結核菌 / 結核菌抗原 / 制御性T細胞 / ワクチン |
研究成果の概要 |
結核は、最大級の細菌感染症であり、結核菌はその起因菌である。結核菌は一旦感染が成立するとヒト体内から排除されることなく、無症候感染というかたちで潜伏する(潜在性結核)。無症候感染者は人類の1/3に及び、年率約1%で発症するが、HIV感染、糖尿病など免疫抑制を伴う負荷は、発症リスクを上昇させる。このことは、宿主免疫応答が結核の発症と潜在化に多大に関与することを示している。本研究では結核菌の宿主に対する免疫抑制機構の一端を明らかにするとともに、それを解除する方法を見いだし、ワクチン開発の可能性を示した。
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自由記述の分野 |
細菌学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
結核菌は宿主の免疫防御機構を回避して排除されることなく潜伏し、宿主の弱体化に伴い発症する。この宿主免疫回避と結核発症機構については未だ解明されておらず、宿主免疫活性化によるその解除方法も確立されていない。このような背景のもと、結核は撲滅が困難な疾病のひとつとなっている。本研究では結核菌のヒト免疫抑制機構を解除して免疫活性化を誘導する方法を見いだし、新規ワクチン開発への可能性を提案した。
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