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2019 年度 実績報告書

敗血症治療ターゲットとしての炎症制御分子の翻訳後修飾

研究課題

研究課題/領域番号 16K08788
研究機関順天堂大学

研究代表者

村上 泰介  順天堂大学, 医学部, 助教 (40384135)

研究分担者 射場 敏明  順天堂大学, 医学部, 教授 (40193635)
長岡 功  順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60164399)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードリポ多糖(LPS) / 敗血症 / 翻訳後修飾 / acetylation / アセチル化
研究実績の概要

近年、炎症・自然免疫に重要なNF-kappaBなどの転写因子のメチル化、アセチル化といった翻訳後修飾がその活性を制御し、敗血症などの全身性炎症性疾患に関与することが示されている。本研究では、細菌感染などの際に放出されるPAMPsであるLPSの刺激により、翻訳後修飾に変調を来す転写因子などを解析し、従来知られていない修飾タンパク質を新たに同定することで、敗血症の新規治療ターゲットを探索することを目標としている。昨年度までに、LPS刺激したマウスマクロファージ 細胞株RAW264.7において、アセチル化修飾タンパク質のWestern blotによる検出を検討してきたが、アセチル化タンパク質の総量が少ないこと、抗体の特異性が不十分であることなどから検出系が十分に確立できていなかった。2018年度に至って、研究期間中に発売された新たな市販抗体を結合したビーズによる免疫沈降法を用いた濃縮により、Western blotによる検出可能な濃度を得ることができた。19年度は、この濃縮サンプルに対してnanoLC-MS/MSによるプロテオーム解析を行ったところ、およそ700余りのタンパク質が抗Acetyl-Lys抗体特異的に検出された。そのうち289タンパク質はLPS刺激により減少、382タンパク質はLPS刺激により増加の傾向がみられた。オンラインパスウェイデータベースであるReactomeを用いパスウェイ解析を行ったところ、主にMetabolism、Metabolism of proteins、Immune System、Post-translational protein modification、Signal Transductionに関与する分子であった。

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公開日: 2021-01-27  

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