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2018 年度 研究成果報告書

ウエルシュ菌β毒素のP2X7受容体を介した病原性発現機構の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 16K08794
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 細菌学(含真菌学)
研究機関徳島文理大学

研究代表者

永浜 政博  徳島文理大学, 薬学部, 教授 (40164462)

研究協力者 竹原 正也  
小林 敬子  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードウエルシュ菌 / β毒素 / P2X7受容体 / 病原性
研究成果の概要

壊疽性腸炎の原因であるC型ウエルシュ菌β毒素が、宿主細胞のP2X7受容体に作用して毒性を発現することを世界で初めて見出した。本毒素の病原メカニズムと治療応用への研究基盤を確立した。1) 細胞障害メカニズムの解析:β毒素は、感受性細胞のP2X7受容体に作用後、ATP遊離に関与するパネキシン分子を介して、細胞に障害を与える。2) 腸管に対する作用:マウス回腸ループテストで本毒素は腸管組織の破壊を誘導し、これには、P2X7受容体が関与することを明らかにした。3) 治療薬の開発:β毒素のマウス致死活性と腸管障害作用は、P2X7受容体阻害剤であるBBGの投与で抑制され、治療薬の候補となる。

自由記述の分野

細菌学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヒトの壊疽性腸炎の原因であるC型ウエルシュ菌β毒素は、日本においては豚などの家畜に感染し、経済的な損失が懸念されている。本毒素の作用メカニズムが解明されれば、本菌による感染症の克服につながる。本研究では、β毒素の細胞障害作用や腸管障害作用を検討し、ATPの受容体の1つであるP2X7受容体に本毒素が作用して、障害を引き起こすことを明らかにした。さらに、P2X7受容体の阻害薬が、本毒素の作用を抑制することが判明した。以上より、本感染症の治療薬に候補が見出され、今後の応用が期待される。

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公開日: 2020-03-30  

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