劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)患者分離株において特定の遺伝子に変異が確認された。STSSを引き起こした様々な血清型のB群レンサ球菌50株についてこの遺伝子の塩基配列を決定した結果、50株中13株において変異がみられた。一方、膣由来株においては50株中1株しか変異がみられなかった。この遺伝子の変異株を作製した。ゲノムワイドな遺伝子発現制御解析に加え、新規の病原性遺伝子を検索するため、膣由来株、膣由来株の原因遺伝子を変異させた株からRNAを抽出し、RNA-seqを行った。その結果、溶血毒素や、ペプチダーゼ、接着因子などの病原因子の発現が上昇していることが明らかとなった。
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