研究課題/領域番号 |
16K08844
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
田中 義正 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (90280700)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | PD-1 / 免疫チェックポイント阻害剤 / QOL / 奏効率 / 細胞製剤 / ビスホスホン酸 / スクリーニグ / 創薬ライブラリー |
研究成果の概要 |
PD-1免疫チェックポイント阻害剤は、現行の標準療法より高いQOLの維持が期待できるが、奏功率は10%~30%程度である。そこで、本研究課題においては、PD-1免疫チェックポイント阻害剤と組み合わせる細胞製剤、高低分子製剤の探索を行った。細胞製剤に関してしては、γδ型T細胞を選択し、その効率的な培養法を確立した。この際、γδ型T細胞の増殖誘導には第4世代ビスホスホン酸を用いた。高分子製剤に関しては、大腸菌で発現させた製剤を用いてPD-1免疫チェックポイント阻害剤の効果が改善されるか検討を行った。低分子製剤に関しては、長崎大学創薬ライブラリーなどをスクリーニングし、ヒット化合物を得た。
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自由記述の分野 |
がん免疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PD-1免疫チェックポイント阻害剤を用いたがん免疫治療研究は1999年頃から開始され、実際に動物実験で抗PD-L1抗体の抗腫瘍効果が確認されたのは2001年頃であった。この時から、奏功率の低さが問題となっていたが、奏功率の改善は困難であった。本研究課題においてはPD-1免疫チェックポイント阻害剤との併用剤を、低分子、高分子、細胞製剤の中に見出すことができた。今後、これらの製剤に関して臨床試験を行い、その併用効果が確認できれば、これまでの適用症例に関してより高い奏効率が期待できるだけでなく、適応症例とならなかった他のがん種についても新たな適用を取得できる可能性がある。
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