自然免疫センサーのSTINGが獲得免疫を司るT細胞においても高発現することを見出し、その機能解析を行った結果、T細胞をSTINGリガンドのcGAMPとTCR/CD28で共刺激するとTBK1とIRF3の持続的な活性化を誘導し、IFN-Iの産生が誘導されることが明らかになった。さらにcGAMPによるSTINGの活性化はTCR/CD28の下流のmTORC1シグナルを部分的に抑制することによりT細胞の増殖抑制を誘導するとともにmTORC1の部分的な活性化がcGAMPによるIFN-Iの産生に必要であることが示された。また、T細胞のSTINGがcGAMPによる抗腫瘍免疫応答に重要であることを示した。
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