日本ALS協会患者会員に対し、悉皆調査を実施した。実際に「行っている」と回答したALS患者の割合は、代理人指名16.7%、口頭事前指示18.8%、事前指示書(文書)12.1%、アドバンスライフプラニング(ALP)8.0%であった。ALS患者・家族等の間で、生き方に向けての話し合いは、必ずしも行われていないことが分かった。 地域における尊厳ある生活の充実については、コミュニケーション支援と話し合いの機会をさらに設けることが喫緊の課題である。コミュニケーション障害等に備えて、家族、専門職の後ろ盾を活用することで、より実効性のある、ALS患者のALPのあり方、ALPモデルをさらに検討する必要がある。
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