研究課題/領域番号 |
16K08861
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
吉田 朋美 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (00312893)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 子宮がん検診 / HPV検査 / 啓発活動 / 政策 |
研究実績の概要 |
当研究は、わが国の低迷する子宮がん検診に対する受診行動の変容因子を多角的に解析することを目的としている。未だ日本では導入されていない海外の医療従事者資格“Smear Taker”についての英国現地調査、また新しい子宮がん検診手法についてのニュージーランド現地調査を通して、我が国の低迷する検診受診率の向上に向けた打開策を検討することを目的としている。平成28年度には、英国におけるSmear Takerの教育制度、医療現場での役割、受診率への効果を現地調査した。また平成29年度には、「ニュージーランドにおける新しい子宮がん検診手法“HPV First”の実態調査―日本への応用の可能性を探る―」ことを目的に現地調査を実施した。ニュージーランドでは2018年から開始する“新しい検診方法HPV-First”の開始するため、その動向を様々な視点から調査した。政策面では厚労省、実施面では病院、家庭医、検査センター、教育面では高校を訪問し、各施設の責任者との面談を行った。加えてニュージーランドに在住するアジア女性や弱者に向けた検診啓発活動の工夫についての調査も実施し、多角的な視点からのデータ収集を行った。海外からのデータ収集により、わが国の問題点のbreak throughを探るために有意義な調査であったことが示唆される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成29年度は、新しい子宮がん検診に焦点を当てニュージーランド現地で幅広い分野での調査を行ったことにより、前年度の英国でのSmear Takerの現地調査に加えた多角的分析を実施する調査資料を得た。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年は、海外での実施調査データを元に、わが国の低迷する状況を改善できる点を探るため、国内のデータ収集とともに解析を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成29年度は、海外調査のみの実施となり、予定していた国内調査が実施できなかったため残額が生じた。平成30年度に国内調査を実施するとともに、積極的な学会活動も行う予定である。
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