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2018 年度 実施状況報告書

出生コホート調査における参加継続および倫理的課題に関する意識調査

研究課題

研究課題/領域番号 16K08862
研究機関千葉大学

研究代表者

山本 緑  千葉大学, 予防医学センター, 助教 (90597121)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワード疫学研究 / 出生コホート / 研究倫理 / モチベーション
研究実績の概要

出生コホート調査の遂行と倫理的課題に関して、エコチル調査千葉ユニットセンター参加者の協力意識および調査への認識を把握するため、引き続き意識調査を実施した。
1)全参加者に対する意識調査
30年度は3回目アンケートとして、エコチル調査の参加児の家庭5180世帯にアンケートを郵送(平成30年11月)、回答を回収した。30年度は、研究機関におけるアンケート実施までの手続きに時間がかかり、実施が遅れたため、年度内は回答1816件(回収率35.1%)について、一部の項目のみ分析を行った。エコチル調査で初めて実施する小学2年生を対象とした検査について参加協力の意思を尋ねたところ、90%が日程・場所の条件が合えば参加できると回答していた。本アンケートに回答した人は協力意識が高い集団と予想されるが、質問票以外の検査についても協力意識が高いことがうかがわれた。このアンケートでは、例年実施している参加動機と不安、および食事調査の検査結果返却に対する反応についての調査と、遺伝子解析計画についての意識調査も実施しており、31年度に分析を行う予定である。
2)詳細調査参加者に対する意識調査
平成29年度から実施した4歳時の詳細調査参加者を対象とした2種類のアンケートの実施を終了し、266件および272件の回答を回収した。平成31年度は2歳時、4歳時に実施したアンケートの分析を開始するとともに、32年度まで6歳時アンケートを実施し、全体的な解析を行う予定としている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ほぼ当初の計画どおり、全体調査参加者、詳細調査参加者へのアンケートを実施し、データ入力、一部データの分析、成果発表を行った。

今後の研究の推進方策

1)全参加者意識調査は、1~3回目の結果をふまえ、またエコチル調査全体の実施計画を見据えつつ、4回目最終のアンケート調査を平成31年9月に実施し、分析を行う。
2)詳細調査参加者意識調査は、2歳時、4歳時アンケート結果の分析を行うとともに、6歳時アンケートを実施する。
3)参加継続あるいは協力中止等の背景要因について分析を行うため、詳細調査への不参加、全体調査・詳細調査への協力中止の理由について情報収集を継続する。
これらのデータを統合し、参加者意識の実態および背景要因との関連についての分析を進める。

次年度使用額が生じた理由

(理由)
データ入力費用が見込みより安価であった。アンケートはエコチル調査本体の郵送物に同封したため、郵送に係る費用がかからなかった。論文執筆にかかる費用を計上していたが、データの内容を検討中であり、執行していない。
(使用計画)
データ入力委託および人件費と、論文投稿・掲載にかかる費用に充てる計画である

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 出生コホート調査参加者の遺伝子解析に対する考えと遺伝リテラシーについて2018

    • 著者名/発表者名
      山本 緑、森 千里、羽田 明
    • 学会等名
      日本人類遺伝学会第63回大会

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公開日: 2019-12-27  

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