研究課題/領域番号 |
16K08871
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
片岡 仁美 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (20420490)
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研究分担者 |
小比賀 美香子 岡山大学, 大学病院, 助教 (00610924)
三好 智子 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (40444674)
勅使川原 早苗 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (50643285)
岩瀬 敏秀 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (80614924)
川畑 智子 岡山大学, 大学病院, 助教 (90600669)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 女性医師 / キャリア支援 / プロフェッショナリズム / 共感性 |
研究実績の概要 |
本研究では2008 年から2015 年度にかけて岡山大学病院キャリア支援制度を利用した女性医師を対象とし、質問紙を用いてプロフェッショナリズムに関する調査・解析を行う。プロフェッショナリズムの評価尺度としては共感性、生涯学習、プロフェッショナリズム に関する自己認識の3 尺度を用いる。現在の制度利用者については3 年間の経時的評価を行う。制度利用者のうち特にキャリア形成で特徴を有する事例についてインタビュー調査を実施し、SCAT(Steps for Coding and Theorization)を用いて内容分析を実施する。こ れらの量的・質的研究を通して女性医師のプロフェッショナリズムを涵養する要因について解析し、より良いキャリア支援モデルやキャリア教育について提言する。 平成29年度については、横断調査として現在の就労状況、キャリア支援に関する認識等について調査を行った。また、プロフェッショナリズムの評価尺度として共感性の調査を行った。調査期間は2017年8月17日-9月15日であり、アンケートの回収率は52.3%(68/123)であった。キャリア支援枠の利用理由は育児(69.7%)、妊娠(12.7%)が多数を占めたが、介護(6.3%)が年々増える傾向となった(参考値:平成25年度データ2.5%)。キャリア支援枠を利用した利点として、仕事内容に配慮が得られた(28.2%)、無理なく復帰できた(20%)、子育てに余裕が得られた(17.3%)などが挙げられた。共感性及びプロフェッショナリズムの調査については調査票の回収を行ったのち集計作業を行い、昨年度のデータと合せて解析を行う段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成28年度に産前産後休暇を取得したため約4ヵ月間研究を行う事が出来なかったうえに、復帰後も育児のため当初予定の研究ペースを保つことができなかったため遅れが生じたが、平成29年度には少しずつ研究ペースを取り戻すことができた。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年4月より常勤復帰しており、これまで以上のペースで研究を進めることが可能である。平成30年度にはこれまでの経時的データの解析を行うこと、質的研究も進めていくことを予定する。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成28年度に産休取得したため研究費の繰り越しを行ったため。
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