研究課題/領域番号 |
16K08877
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
石川 和信 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (80222959)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | シミュレーション教育 / 医学教育 / 自己研修 / 支援ニーズ |
研究実績の概要 |
全国のシミュレーション医学教育担当者に対して、自己研修の状況と支援ニーズ、および、自らのシミュレーション施設活用に関わる推進および阻害要因について、セミナーとワークショップを開催することにより調査した。全国でシミュレーション教育研修を実施している医学部、歯学部、看護学部、薬学部、保健医療学部などの教員43名が参加し、効果的なシミュレーション教育の導入法や施設運営方法に関するセミナーを行い、参加者を中心としたワークショップにより問題点の抽出を試みる企画を開催した。参加者に対するプレアンケートから、シミュレーション教育者としての実践内容、自己のコンピテンシーの分析結果が得られた。活発な討論が行われ、各参加者の多様な教育実践が共有され、同時に多様なニーズや問題点が数多く存在していることが明らかとなった。いずれの参加者もシミュレーションに多様な教育実践があり、同時に多様なニーズや問題点が数多く存在していることがわかった。 インストラクターや評価者としての現状は多様で、シミュレーション教育の実践に必要なスキルを身につけるためのFD(教員教育)が必要な状況が確認された。今後、これらの教材を使用したセミナーの開催、さらには、要望のあるシミュレーション施設への訪問支援・受け入れ支援を、ニーズに応じて実施する必要があることが確認された。 同時に、臨床シミュレーション教育を大人数の学生に授業する方法を検討し、国内外の各種学会にて報告し注目を集めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
シミュレーション教育活用の推進および阻害要因に関する調査が未だ十分実施されていない。また、シミュレーション教育に関するオンデマンド支援ネットワークの開発を立ち上げたばかりで、今後、発展させ展開していく必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
国内の医療系教育機関で、シミュレーション教育研修に係わっている専門職に、シミュレーション学習の推進要因についての自施設評価リストへの記入を依頼する。この結果を踏まえて、より客観性の高いアプローチで、シミュレーション学習を実践してもらう。同時に、シミュレーション教育に関するセミナーやワークショップを設けて討論する。自施設での実践の推進とともに、シミュレーション教育に特化した教育研修プログラムの開発につなげていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究代表者が所属機関を異動したため、訪問調査、シミュレーション教育に関するニーズ支援事業の実施が遅れている。また、これらの実施後に教材を製作する予定である。同時に、新しい臨床シミュレーション教育の開発を同時に進めている。
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