研究課題/領域番号 |
16K08880
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
浜本 康夫 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10513921)
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研究分担者 |
日比 泰造 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (10338072)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 難治癌 / コンバージョン手術 / 意思決定支援 |
研究実績の概要 |
当初の計画通り初年度に国内外の難治性消化器がんの手術実施に関する論文業績を調査し国内の専門家からのヒアリングを行いスコアの確定(最終版)を行った。当初は疾患を消化器難治がんとしたものの過去の業績が多く診療経験が豊富な胃がんおよび大腸がんに絞り込んでスコアを確定した。そのため当初は疾患を因子の一つとしていたが、最終的には疾患をスコアから外すこととした。 この結果をもとに最終年度の2018年度に予定していたスコアに関して妥当性検証のため学内の倫理申請に提出した。倫理申請では使用する画像資料や臨床経過の利用に関してオプトアウトによる同意取得や個人情報取り扱いおよび当初の研究計画に対する質疑応答が、想定以上に長期になった。最新の倫理規定に照らし合わせて倫理的に問題ないように配慮したことが承認され、最終的には2019年4月末に倫理審査の承認を得られた。 倫理承認が遅れたことにより、具体的な症例を用いた検証は2019年度にずれ込んでいる。臨床例を用いたスコアを実際に計測したうえで多職種で協議し最終的スコア作成を行う予定である。その結果はしかるべき学会および英文論文で報告する予定である。 本研究により客観的な難治がんの指標が構築できる。完成したスコアに関しては、「治療意思決定のしおり」のような資材などを作成し一般化を目標とする予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
計画通りに研究を実施し最終的な妥当性の検証段階に移行中である。学内の倫理申請に提出した研究計画の受理に時間を要したため、最終的には当初の予定をやや超過した状況となっている。最終的な検証ができた時点で学会発表ならびに論文作成の予定である。
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今後の研究の推進方策 |
本研究により客観的な難治がんの指標が構築できる。完成したスコアに関しては、「治療意思決定のしおり」のような資材などを作成し一般化を目標とする予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究計画が想定以上に遅延し、また修正必要な部分があり新たな解析および情報収集が必要となった。そのため事業期間を延長し研究続行することとした。
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