当初の計画通り初年度に国内外の難治性消化器がんの手術実施に関する論文業績を調査し国内の専門家からのヒアリングを行いスコアの確定(最終版)を行った。当初は疾患を消化器難治がんとしたものの過去の業績が多く診療経験が豊富な胃がんおよび大腸がんに絞り込んでスコアを確定した。そのため当初は疾患を因子の一つとしていたが、最終的には疾患をスコアから外すこととした。この結果をもとに最終年度の2018年度に予定していたスコアに関して妥当性検証のため学内の倫理申請に提出した。倫理申請では使用する画像資料や臨床経過の利用に関してオプトアウトによる同意取得や個人情報取り扱いおよび当初の研究計画に対する質疑応答が、想定以上に長期になった。最新の倫理規定に照らし 合わせて倫理的に問題ないように配慮したことが承認され、最終的には2019年4月末に倫理審査の承認を得られた。倫理承認が遅れたことにより、具体的な症例を用いた検証は2019年度にずれ込んでいる。臨床例を用いたスコアを実際に計測したうえで多職種で協議し最終的 スコア作成した。今後、このスコアを利用し一般化を検討している。
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