研究成果の概要 |
本研究は、医療計画の中で取り上げられる5疾病を中心として、各疾病の社会的負担をCOI法を用いて都道府県別に推計した。COIは、社会における疾病負担を貨幣タームで示す代表的な方法で、直接費用、罹病費用、死亡費用から構成される。算出にあたり、割引率は3%とし、推計対象年は2014年とした。 胃、大腸、肺の各がんについて都道府県別の人口当たりのCOIをみると、平均で胃がん7,400円、大腸がん9,600円、肺がん10,000円と肺がんが最も高かった。また、脳血管疾患では、全国の人口当たりCOIは平均28,540±5,365円であり、虚血性心疾患では、11,439±3,048円であった。
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