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2018 年度 研究成果報告書

抗HMGB1単クローン抗体による出血性脳卒中の治療薬可能性の検討

研究課題

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研究課題/領域番号 16K08909
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 応用薬理学
研究機関岡山大学

研究代表者

劉 克約  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 非常勤研究員 (40432637)

研究分担者 西堀 正洋  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (50135943)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード出血性脳卒中 / 血液脳関門 / 遅発性血管攣縮 / 抗体医薬 / HMGB1
研究成果の概要

HMGB1は、壊死細胞核から細胞外へ放出されるサイトカイン分子である。我々は、HMGB1を標的とする抗体医薬を発想し、脳出血、硬膜下出血動物モデルを用いて、抗HMGB1抗体の劇的な脳出血後遅発性脳損傷及び脳血管攣縮の抑制作用を明らかにした。HMGB1の放出によって、脳出血誘発性の二次炎症反応に関連することが確認された。硬膜下出血における血管壁の平滑筋細胞から放出されたHMGB1 の働きで血管の収縮を誘導する受容体の発現量が上昇することを示した。抗HMGB1抗体はBBB構造・機能の保護を中心として多数の炎症応答反応を抑制することで、出血性脳卒中の脳障害の進行を止め、脳を保護したことを解明した。

自由記述の分野

薬理学関連、臨床薬理学、創薬研究

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、出血性脳障害のメカニズムに、障害によって細胞内から放出されるタンパク質HMGB1が関与することを明らかにした。更に、出血性脳障害の早期における抗HMGB1抗体の優れた治療効果が確認された。出血性脳卒中は死亡率が高く、後遺症も重篤です。特にくも膜下出血を引き起こす遅発性血管攣縮が重大な後遺症の原因となることが多い。これまで、脳内出血による神経、血管障害を抑制する薬物は開発されておらず、抗HMGB1抗体による治療法は実用化に向けた研究が期待される。

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公開日: 2020-03-30  

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